ダイワ自動旋盤 平ベルト取付例
2025年09月02日
お客様にてベルト貼り付けをされる場合、まれに「貼り付けして間もなく切れてしまった」とご連絡いただく場合があります。特に、貼り付け場所が剥がれて切れてしまう場合は以下が原因のことが多いです。
1つ目は、接着剤の問題。接着剤が古かったり、2層以上のベルトの接着剤の使い分け間違い、接着剤の塗り方。
2つ目は、プレス機の取り扱いの問題。温度管理が原因だったり、プレス圧の高低、冷却時間不充分など。ベルトを真っすぐ張り合わせることもとても重要です。真っすぐじゃないとプーリーのツバに接触する頻度が上がって切れてしまうこともあります。
3つ目は、取付後の問題。駆動プーリーと従動プーリーのセンタリング、プーリーのツバ部への接触や、ツバの欠損で尖った部分があり、そこにベルトが当たってしまうことも防がなくてはなりません。また、ベルトテンショナーを当てすぎたり、または緩すぎて他の部品に当たってしまうことも避けなければいけません。
また、ダイワの自動旋盤用のベルトに関してはそういうことはないと思いますが、ベルトメーカーのスペックを超えた屈曲(プーリー径が小さすぎる)、回転軸の急加速、急停止など立ち上げ制御の問題、正逆頻度などに依っては、想定より早く切れてしまうこともあると思います。
インバータのある機械であれば、立ち上がり時間の調整でベルト切れを防ぐことが可能かもしれません。
1つ目、2つ目に関しては「両テーパベルトの貼付方法」という名前の資料をご覧ください。
記事作成:高橋秀樹